めっき紹介

無機金属共析黒色系酸化皮膜ダイレクトプレーティング皮膜

無機金属共析黒色系酸化皮膜ダイレクトプレーティング皮膜とは?

  • 皮膜構造
    立体網目構造状の薄い酸化膜(約200nm)で、その皮膜内及び皮膜表面に無機金属が共析しています。

    ダイレクトプレーティング処理後の断面写真 ダイレクトプレーティング処理後の表面SEM像
  • 皮膜低抗
    皮膜抵抗:評価方法【四探針法】
    測定結果1.ダイレクトプレーティング皮膜〔3.038×106(Ω・cm)〕
    測定結果2.アルミ素材〔4.732×10-6(Ω・cm)〕
  • 素材への影響
    ダイレクトプレーティング皮膜をアルミ素材に付与する工程は、 エッチング処理等の過度に素材を荒らす処理は含まれていないため、 素材表面状態を損なうことなく処理が可能です。(A1000・A5052)

応用例

フォトリソグラフィーへのアプローチ
  • レジストとの密着性評価 評価方法:テーピング試験

    【密着性評価結果】
    a.アルミ基板 剥離
    b.ダイレクトプレーティング皮膜基板 良好
    c.銅基板 良好

  • ダイレクトプレーティング皮膜の解像度

    〈資料提供 中沼アートスクリーン(株)〉
接着強度向上へのアプローチ

アルミ素材上(1)とダイレクトプレーティング皮膜上(2)に市販の接着剤を
塗布し、接着剤を引き剥がした時の強度(ピール強度)を測定。

  • ピール強度試験の条件
    接着剤:LF0100(デュポン製)
    ピール強度測定条件:180度引き、50mm/min
  • ピール強度測定結果
クロムフリー塗装下地へのアプローチ

塗装下地としてダイレクトプレーティング皮膜を用いることで、良好な塗装下地としての密着性を得ることが出来ます。

塗装例:焼付け塗装 電着塗装(サンプル素材〔A1000〕)

密着性:クロスカッター後テーピング試験で評価
焼付け塗装 ⇒ 塗膜剥がれなしを確認
電着塗装 ⇒ 塗膜剥がれなしを確認

アルミ素材上の塗装下地としてクロムフリーに対応出来ます。

ダイレクトプレーティング皮膜の可能性

ダイレクトプレーティング皮膜は、当社の独自技術により生み出された皮膜であり、その可能性や用途は未知数です。

様々な分野でダイレクトプレーティング皮膜をお役立て頂きたいと考えています。